看護師は、病院や診療所などを中心に、様々な医療機関で働いています。看護師の仕事は、医療現場で医師が患者の治療や診察をする時に、その補助をすることが主な役割です。また、病気やケガをしている患者のケアをしたり、検診の介助をしたりするのも、仕事の一つとして挙げられます。具体的な仕事内容としては、患者の血圧や体温、脈などを測ったり、注射や採血、点滴など治療補助を行ったりなどです。さらに、時と場合によって、患者の食事や入浴、ベッドメイクなど身の回りのケアもしなければいけません。
これに対して、以前お産婆さんと呼ばれていた助産師は、妊娠や出産に関する医療現場で働く、看護師の上級資格となる専門職です。助産師になるには、看護師の資格も取得しておかなければいけません。助産師の仕事は、一般的な看護師の仕事とは異なり、より専門的な知識や技術が求められます。
看護師自体の仕事も、最近ではより専門性が求められれようになってきており、専門看護師や認定看護師といった高度な知識を要求される専門職が出てきているのが現状です。それは、日本が高齢化社会を迎えたことと無関係ではなく、医療現場で人材不足が叫ばれてから久しくなります。今では、看護師は保健所や老人保健施設などでも求められることが多く、ある意味では活躍できる舞台が広がっているといえるでしょう。大きな医療施設では看護師の仕事は、外来看護師や病棟看護師、オペ室看護師、ICU看護師という風に細分化されています。